「黄龍」と「翠雷」
ルシアナの一族に伝わる「十剣」のうちの二つ。光を忌み嫌う魔族や邪仙を退けたり、打ち滅ぼす力を持つ。
歴代の当主とそれに付き従う「十姫」に伝えられる剣であるが、いわゆる金属などの「物質」でできておらず
「十姫」の力と共に受け継がれ、主の召還に伴い具現化する「霊剣」である。
「黄」の力をもつアプリコットには「黄龍」が授けられ、
「緑」の力をもつレベッカには「翠雷」が授けられた。
当主ルシアナを筆頭とする「十姫」に授けられた「十剣」は以下のとおり。
「壱」の姫にして「赤」の姫エヴァンジェリーナ・・・「黎明」(壱之太刀)
「弐」の姫にして「橙」の姫ネーブル・・・「恒光」(弐之太刀)
「参」の姫にして「黄」の姫アプリコット・・・「黄龍」(参之太刀)
「肆」の姫にして「草」の姫ライム・・・「草薙」(肆之太刀)
「伍」の姫にして「緑」の姫レベッカ・・・「翠雷」(伍之太刀)
「陸」の姫にして「碧」の姫アクアマリン・・・「海神}(陸之太刀)
「漆」の姫にして「青」の姫エリザベス・・・「神威」(漆之太刀、最強剣、別名「神霊剣」)
「捌」の姫にして「菫」の姫ヴァイオレット・・・「瑠璃」(捌之太刀)
「玖」の姫にして「紫」の姫タチアナ・・・「瑞雲」(玖之太刀)
「拾」の姫にして「茜」の姫アカネ・・・「昏茜」(拾之太刀)
十剣が一堂に会するとき、「白」の剣「アルマゲドン」と「黒」の剣「ジェイサイド」が
当主の元に現れるとされるが、いままで十剣が一堂に会する機会が度々あるにも
関わらず、現当主ルシアナの元にこの二振りの双極の剣が現出したことはただの
一度もない。一説によると、ルシアナを適格者と看做していないためとも、
ルシアナ以下、十姫が獣に身をゆだねた事により、十剣の邪悪化がすすんだ為とも言われる。
また、ルシアナの退魔ギルドが所属する最大退魔ギルドの「評議会(カウンシル)」の若き長
となったある人物がカウンシルに伝わる霊剣を媒体に、二振りの双極の剣を勧請したと
の情報もあるが詳細は不明である。